地域理学療法学
〜Evidence ‐ based Medicineの実践(目標設定とアウトカム評価)〜

UPDATE - 2021.10.4
  • 日程

    2021年12月8日(水),21日(火)、2022年1月13日(木),26日(水)、2月7日(月),17日(木)

    20:00~21:30予定(セミナー後別途30分間質疑応答を行います)

    受付時間 - 30分前から
講師 牧迫飛雄馬 先生 石垣智也 先生 小向佳奈子 先生 池田耕二 先生 尾川達也 先生 
形式 ZOOMオンラインセミナー
参加費 5,500円(税込)
お支払い方法 銀行振込 / クレジット決済
備考欄 ・復習用動画の視聴はリハデミー”無料会員”登録が
必要ですので、視聴前にご登録よろしくお願いいたします。

DETAIL

概要

【講習会概要】
本講習会では本邦の訪問・通所リハビリテーションに必要なEBMと予防の考え方を示し、対峙することの多い臨床課題に対して、科学根拠(エビデンス)に基づいた視点と評価・アプローチを解説する。また、これら情報をどのように個別化し臨床実践を展開していくのかについて、目標設定・意思決定・アウトカム評価をキーワードに解説する。

 

【講義内容】
■第1講座:地域理学療法に必要なEBMと予防の考え方
講師:牧迫 飛雄馬 先生

 

<学習目標>
・地域での予防のステージに合わせたシームレスな支援・介入の目的を理解する
・地域理学療法学(訪問・通所リハを中心)のエビデンスの現状と課題を理解する
・本邦の地域理学療法学が抱える問題とこれから取り組むべき課題について理解する

 

<学習内容>
地域理学療法学では、直接的に対象者へ介入する場面だけではなく、まちづくりや住民組織等との連携といった対象者とは間接的に関わる働きかけなど、多面的な実践領域への対応が求められる。また、対象者は重度な心身障害を有しており家族への支援を含めた在宅での重度化予防を目的とする場合や健康増進のための1次予防を推進する活動まで幅広い。

 

これらの地域での理学療法士としての関りには、十分なエビデンスに基づくことが困難な領域が少なくない。しかし、決してエビデンスが無いというわけではなく、実際には“日本の状況に適したエビデンスが少ない”と理解するのが妥当な状況とも言える。

 

本講義では地域理学療法に必要なエビデンスの整理と読み解き方、さらには地域で展開する予防の考え方について概説し、本邦の地域理学療法学が抱える課題とこれから進むべき方向性について考察する。

 

【講座内容】
■第2講座:自立支援のための視点と対応
講師:石垣 智也 先生

 

<学習目標>

・セルフマネジメントとバランスドヘルスの視点から自立支援の考え方を理解する
・健康行動(主として身体活動量・自主練習)の評価を理解する
・個別評価に基づく健康行動の促進に向けた対応を理解する

 

<学習内容>
本邦の地域理学療法の実践(主として訪問・通所リハ)において「自立支援」という語に触れることが多く、地域理学療法における目的のひとつとして認識されている。では、この自立支援とは具体的にどのような事を指すのだろうか。どのような状態になれば、地域理学療法の目的が達成されたと言えるのだろうか。

 

この基盤となる考え方について、「セルフマネジメント」「バランスドヘルス」の概念から整理を行い、自立支援の目指すべき像の具体化を行う。また、対象者の心身機能に関わる健康行動(身体活動量・自主練習)を適正化することは、自立支援において療法士が中心的な役割を担う対象となる。

 

本講義では身体活動と自主練習の行動変容に関する健康心理学的評価と、その評価に基づく対応の立案について解説する。

 

【講座内容】
■第3講座:社会参加の意義と支援のための視点
講師:小向 佳奈子 先生

 

<学習目標>
・対象者にとっての社会参加の意義を理解する
・社会参加の評価方法と支援の視点を理解する

 

<学習内容>
高齢者や障がい者を対象とした地域理学療法の実践において、家庭や地域、社会への参加を目的とする場面は多い。臨床場面において、たびたび使用される「社会参加」は、具体的にどのような状態を指すだろうか。また、この社会参加を促進する方法は、どのようなものがあるのだろうか。

 

この疑問を解決したい場合、まず「社会参加」をどのような意味で用いているかを明らかにする必要がある。対象の社会参加を促す場合、「社会参加が促せた」と判断できる定義、またはどのような定義のもとで介入すれば良いかが考えられれば、介入方法の検討や効果の検証がより効率的なものとなるだろう。

 

本講義では、「社会参加」の概念から整理を行い、その定義について具体化を行う。さらに、社会参加に関する評価方法と、支援のための視点について解説する。

 

【講座内容】
■第4講座:緩和ケア・終末期の在宅理学療法に求められる視点と対応
講師:池田 耕二 先生

 

<学習目標>
・緩和ケア・終末期の在宅理学療法に求められる視点(問題の捉え方)を理解する
・緩和ケア・終末期の在宅理学療法に求められる対応(評価・アプローチ)を理解する

 

<学習内容>
緩和ケア・終末期の在宅理学療法は、支持的理学療法の考え方を理解するところから始まる。具体的には、緩和期・終末期の定義や位置付け、終末期患者の特性、エンド・オブ・ライフケアという考え方、死と関係性など、緩和ケア・終末期の在宅理学療法の哲学的・実践的基盤を学習する。

 

次に、緩和ケア・終末期の在宅理学療法の基本的枠組み(目的や評価、実践方法)を紹介する。そして、患者との関わりや文脈のなかで如何に実践するか(導入方法、個々の価値観を理解した目標の立案、症状緩和・全身調整、家族ケア等)を解説する。

 

【講座内容】
■第5講座:地域理学療法におけるEBMの実践① -目標設定とアプローチの決め方-
講師:尾川 達也 先生

 

<学習目標>
・対象者の個別性を踏まえた目標の設定方法について理解する
・エビデンスを活用しながら対象者と共にアプローチを決めていく方法を理解する

 

<学習内容>
EBMを実践する際、エビデンスだけでアプローチが決まる訳ではなく、対象者がどのような方法を希望するのかといった価値観も考慮しなければならない。特に、本人の主体性の尊重や主介護者である家族の意向も重要視する地域理学療法では、意思決定プロセスへの本人または家族の関与が必要不可欠となる。

 

また、本人または家族の希望する生活像は多種多様であり、これらを適切に評価できていない場合、エビデンスを含む適切なアプローチ方法を提示することは難しいだろう。つまり、対象者の個別性を踏まえた目標を設定することがEBMを実践する上での大前提となるのである。

 

本講義では既存のエビデンスを活用しながら対象者と共に目標やアプローチを決めていくShared Decision Makingの方法とその可能性について具体例を交えながら解説していく。

 

【講座内容】
■第6講座:地域理学療法におけるEBMの実践② -アウトカム評価の活用-
講師:石垣 智也 先生
   尾川 達也 先生 (五十音順)

 

<学習目標>
・EBMの実践におけるアウトカム評価の必要性を理解する
・仮説の設定に基づくアウトカム評価の選択方法を理解する
・アウトカム評価に基づく臨床意思決定への活用を理解する

 

<学習内容>
EBMの実践において、問題を整理しエビデンスや対象者の価値観など様々な情報の吟味を経たアプローチを対象者に適用した後には、「再評価」を行うことが必要となる。つまり、アプローチの提供が対象者にとって有益であったのか否かを検証するということである。

 

この検証のプロセスを省略してしまうと、対象者と共に療法士もリハビリテーションの羅針盤を失ってしまい兼ねない。そのため、検証のためのアウトカム評価の設定は、どのようなアプローチを実施するのかと同等、若しくはそれ以上に重要なプロセスといえる。

 

実際には、アプローチの仮説に基づきアウトカム評価を選択、設定し、再評価(検証)のプロセスを対象者やその家族、ケアマネジャー等の他職種と共有しながら、臨床意思決定を展開していくこととなる。

 

本講義では、このようなアウトカム評価の活用について事例・具体例を提示しながら解説していく。

SPEAKER

講師紹介
鹿児島大学
医学部保健学科理学療法学専攻
基礎理学療法学講座 教授

牧迫飛雄馬先生

名古屋学院大学 
リハビリテーション学部 理学療法学科

石垣智也先生

リハテックリンクス株式会社
静岡社会健康医学大学院大学

小向佳奈子先生

奈良学園大学 保健医療学部
リハビリテーション学科 理学療法学専攻

池田耕二先生

医療法人友紘会
西大和リハビリテーション病院
リハビリテーション部 主任

尾川達也先生

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