小脳障害の科学的根拠に基づいた病態理解と理学療法

UPDATE - 2021.6.1
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講師 松木明好 先生 菊地豊 先生 板東杏太 先生 近藤夕騎 先生 
形式 アーカイブ受講
参加費 5,500円(税込)
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DETAIL

概要

【配信に関して】
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【講義概要】

小脳は神経科学の中でも基本的な神経回路から作動原理まで明らかにされている数少ない脳領域の一つである。
1960年代に基本的な神経回路が明らかになるとMarrとAlbusがシナプス可塑性を予測し、
1982年に伊藤正男らが長期抑圧(LTD)の生理学的証拠を突き止めた(Marr-Albus-Itoの小脳学習説)。

 

一方、小脳が障害されることで様々な協調運動障害が生じることは19世紀初頭に発見されるも、
2世紀経った今なおその全容は明らかにされてはおらず、基礎の知見との乖離は依然として大きい。
この様な中で小脳障害に対する効果的な理学療法を展開していくためには、小脳の科学的知見が到達できている
領域と限界点の理解が求められる。

 

本セミナーは、小脳障害の病態に基づいた理学療法の考案に資する、
科学的知見に立脚した小脳障害の理解を深めることを目的とするものである。

 

 

【講義詳細】
■第1講座:小脳の基礎科学的知見の理解
 講師:松木明好 先生
<学習目標>
1.療法士が小脳について理解する意義を知る。
2.小脳の基本的な機能解剖と運動制御における役割を簡単に説明できるようになる。
3.機器を用いて協調運動異常を捉える方法を提案できるようになる。
<学習内容>
1.小脳を理解する意義
2.小脳の解剖
 ・主な組織、区分、神経回路、入出力経路
3.運動制御に関する内部モデル仮説
 ・Marr-Albus-Ito内部モデル仮説
 ・タンデム内部モデル仮説
4.感覚運動機能と小脳関連神経回路
 ・小脳内シナプスにおける長期抑圧
 ・運動野機能の調節
 ・運動タイミングの学習
 ・到達運動におけるオートパイロット機能
 ・前庭系制御への関与
 ・予測的制御への関与
 ・感覚の予測
 ・筋緊張への影響
5.機器を用いた評価の提案
 ・筋電図で運動開始異常を捉える
 ・角度センサーで到達運動異常を捉える
 ・重心動揺計で身体動揺異常、重心位置異常を捉える
 ・眼電位計で眼球運動異常を捉える
 ・深度カメラで振戦を捉える
6.リハビリテーションの課題
 ・評価について
 ・介入研究について

 

 

■第2講座:小脳障害の臨床症状の理解
 講師:菊地豊 先生
<学習目標>
1.小脳の機能区分・局在と神経症候の関係が理解できる
2.小脳障害の神経症候と他の運動失調との鑑別が理解できる
3.小脳障害の神経症候の解釈の限界を理解できる
<学習内容>
1.小脳障害の理解に必要な機能区分と局在
2.小脳の機能不全を引き起こす病態と疾患
 ・小脳障害を呈する疾患
 ・発症様式による小脳障害の経過の違い
3.小脳障害による神経症候と鑑別
 ・小脳障害による神経症候
 ・非運動障害(小脳認知情動症候群)
 ・小脳障害以外の運動失調(脊髄、前庭、前頭葉、視床損傷)との鑑別
 ・機能区分からみた小脳症候
4.理学療法からみた小脳神経症候学の課題と展望
 ・小脳障害でみられる神経症候は陽性症候か陰性症候か
 ・脳画像と小脳症候の相関

 

 

■第3講座:小脳内部モデル仮説に基づいた小脳障害の理解
 講師:板東杏太 先生
<学習目標>
1.小脳内部モデル仮説の観点から小脳障害を理解できる
2.小脳内部モデル仮説に基づいた小脳障害の評価方法について理解できる
3.小脳内部モデル仮説に基づいて小脳障害による運動障害を理解できる
<学習内容>
1.小脳モデルからみた小脳障害
 ・小脳内部モデル仮説
 ・教師あり学習、教師なし学習、強化学習、使用量依存学習における小脳の役割と位置づけ
 ・小脳内部モデル仮説からみた小脳障害の解釈
2.小脳内部モデル仮説による小脳障害の評価
 ・プリズムアダプテーション課題を用いた小脳障害の評価
3.小脳内部モデル障害としてみた小脳機能障害の解釈
 ・上肢運動
 ・立位姿勢制御
 ・歩行制御
4.学習障害としてみた小脳機能障害の解釈の課題と展望

 

 

■第4講座:小脳障害に対する理学療法評価と介入の理解
 講師:近藤 夕騎 先生
<学習目標>
1.小脳障害の臨床評価指標の解釈を説明できる
2.小脳障害の伝統的理学療法の課題を理解できる
3.小脳障害における疫学的エビデンスを理解できる
<学習内容>
1.小脳障害の臨床評価指標と解釈
 ・小脳障害に関する臨床評価指標
 ・小脳障害における臨床評価指標の解釈について(MDC、MCID)
 ・臨床評価指標の解釈可能性と臨床推論における問題
2.小脳障害に対する理学療法
 ・伝統的な理学療法の神経科学的理解(特に重錘負荷の今日的解釈)
 ・近年における理学療法(集中リハビリテーション、ロボット技術)
3.小脳障害に対するリハビリテーションのエビデンスレビュー
 ・ataxia UK、日本神経学会GL、日本理学療法士協会GL(第2版)など
4.小脳障害に対する理学療法の課題と展望
 ・エビデンスの確立のための方向性の共有と方策

SPEAKER

講師紹介
四條畷学園大学
リハビリテーション学部 教授
理学療法士

松木明好先生

公益財団法人 脳血管研究所附属美原記念病院
神経難病リハビリテーション課
理学療法士

菊地豊先生

国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター病院 身体リハビリテーション部
(兼任) 脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
理学療法士

板東杏太先生

国立研究開発法人
国立精神・神経医療研究センター
身体リハビリテーション部
理学療法士

近藤夕騎先生

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