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【参加無料!】脳卒中後の上肢リハビリテーションの最前線
〜最新のテクノロジーを用いた介入とは〜
UPDATE - 2025.2.21

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日程
2025年3月21日(金)
20:00〜22:00
受付時間 - 30分前
講師 | 竹林崇 先生 牛場潤一 先生 奥山航平 先生 |
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形式 | オンライン |
参加費 |
0円(税込)
お支払い方法
銀行振込 / クレジット決済
|
備考欄 | 本セミナーは株式会社LIFESCAPESとの共同開催です。 そのため、お申し込み情報は両社で共有させていただきますので、ご了承ください。 |
DETAIL
概要<セミナー趣旨>
ヒトは進化の中で⼆⾜歩⾏を獲得しました。⼆⾜歩⾏を獲得した理由には、諸説ありますが、最も有⼒な学説の⼀つに種の保存を⽬的とした⼿を⽤いた道具使⽤が挙げられます。このように、「⼿」とは、道具を使う運動器であり、ヒトの進化や発展の歴史と強い関係があり、切っても切り離せないものと考えられています。
⼀⽅、傷病や事故により⼿の機能を失ってしまうことがあります。その代表的な疾患に脳⾎管障害後の⽚⿇痺があります。脳⾎管障害を罹患した対象者の多くに、⼿に⿇痺をはじめとした後遺症が残存すると⾔われています。先の研究では、脳⾎管障害後に⽣じる⼿の障害が、その⼈の⼈⽣のQuality of life(⼈⽣の質)や幸福感を阻害すると⾔われています。
そういった問題を解決するために、1900年代前半より、⼿の障害に対するリハビリテーションが発展してきました。特に、1990年後半以降は、脳⾎管障害後に⽣じる⼿の障害のリハビリテーションプログラムを開発するために多くの臨床試験が実施されました。
その甲斐もあって、この20年間で、CI療法(課題志向型アプローチ)、ロボット、電気刺激、経頭蓋刺激等、多くの脳⾎管障害後の⼿の障害に対するリハビリテーションプログラムが開発され、効果のエビデンスも蓄積された。しかし、最近の5年間に関しては、そのイノベーションにも翳りがさしている印象があります。
そういった背景の中で、近年、メンタルプラクティスや、それらをリハビリテーションに応⽤した⼯学機器であるBrain Machine Interface(BMI)に注⽬が集まっている。本セミナーでは、脳⾎管障害後のリハビリテーションプログラムの発展の歴史と、最新のテクノロジーであるBMIの実際と今後について共有することを⽬的としています。
①脳⾎管障害後の⼿の障害に対するリハビリテーションの歴史
講師:竹林崇先生
この項では、ヒトの進化や発展に関わる⼿の役割や、脳⾎管障害後の⼿の障害に対するリハビリテーションプログラムの発展の歴史について、ご講義いただきます。こういった歴史を知ることで、今存在する知識や技術がどのような思想の元開発されたのかを理解することを⽬的としています。歴史を知ることはイノベーションを起こす際には⾮常に重要です。先⼈たちの思考や苦悩を知ることで、今後のリハビリテーションプログラムの開発や臨床における⼯夫を考案する際の思考法をアップデートできる可能性があります。
②脳とAIをつないで「脳の機能回復」を目指す
講師:牛場潤一先生
脳活動と機械動作を実時間的に対応づける計算機構を作ることで、手足を使うことなく意のままに外界を操作することを可能にする「ブレイン・マシン・インターフェース(Brain-Machine Interface、以後BMI)」は、テレパシーやサイボーグの工学的実現としてのみならず、環境制御装置としての利用、電動補装具としての利用、そして治療標的となる脳領域の可塑性誘導技術としての利用が研究されている。脳卒中後の上肢運動障害に対する機能回復訓練としてBMIを利用する際には、安静時に見られる皮質視床ループの周期的な神経活動を頭皮脳波として計測し、皮質興奮性の上昇とともに観察される振幅減衰をトリガーに、麻痺手に装着した電動装具の開動作を実行する。主動筋のモーターポイントに対しても経皮的な電気刺激を与え、筋収縮や筋感覚を誘導する。運動イメージ単独では課題契約性や皮質応答性が悪く、訓練標的である皮質領域の神経活動が担保されにくい場合でも、こうしたBMI機構を活用することで中枢神経系の機能再構築を効率よく誘導し、機能回復を目指すことができる。治療有効性に関しては、これまでに世界的に複数のランダム化比較試験とそれらのメタ分析が行われ、標準化平均差は中程度、あるいは中程度から高強度と良好な結果が報告されている。このことを受けて、脳卒中治療ガイドライン2021(日本脳卒中学会編集)ではBMIの有用性が初収載され、2023改訂では推奨項目に組み入れられた。2024年には、日本で初めて医療機器認証されたBMI製品の販売が、講演者の創業した兼業先企業(株)LIFESCAPES社から始まった。6月に開かれた第61回日本リハビリテーション学会学術集会では、3つの医療機関から実臨床での使用例がポスター発表されるなど、BMIの実臨床活用が始まっている。この講演では、BMIの学術研究と臨床応用に関する国内外の動向について紹介する。
③Brain Machine Interfaceの実際と今後
講師:奥山航平先生
近年、脳⾎管疾患後の⼿の障害に対するリハビリテーションにおいて、BMIが注⽬されている。本邦においてもLIFESCAPES社のBMIが医療機器認定をされ、今後の臨床利⽤が注⽬されている。本講義では、BMIの開発の歴史、エビデンス、具体的な臨床利⽤の⽅法、さらには今後の展望について、ご講義いただきます。⼯学機器はただ使えば、対象者の⽅に効果あるリハビリテーションを提供できるわけではありません。本講義では、適応と限界を知り、適切な使⽤⽅法を理解することができます。
SPEAKER
講師紹介大阪公立大学 医学部 リハビリテーション学科 教授
大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科 リハビリテーション学専攻 教授
竹林崇先生

株式会社LIFESCAPES 代表取締役
牛場潤一先生

博士(医学)
慶應義塾大学 医学部 リハビリテーション医学教室
慶應義塾大学病院 ニューロモデュレーションセンター
奥山航平先生

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