熊本地震チャリティ企画
回復期リハビリテーション病棟における最新の知見〜各分野のトップランナーから学ぶ〜

UPDATE - 2026.9.10
  • 日程

    2026年10月14,15,16日(水・木・金)

    19:00〜

    受付時間 - 10分前
講師 庵本直矢 先生 生田純一 先生 小渕浩平 先生 金川善衛 先生 齋藤佑樹 先生 澤田辰徳 先生 竹林崇 先生 建木健 先生 田中寛之 先生 友利幸之介 先生 花田恵介 先生 
形式 LIVE配信&アーカイブ配信
参加費 5,000円
お支払い方法 銀行振込 / クレジット決済
備考欄 本セミナーを通じて皆さまからお預かりした参加費は、熊本地震の復興支援のため、全額を寄付いたします。

DETAIL

概要

▼10月14日

19時00分〜
東京工科大学 友利幸之介 先生
【回復期リハ病棟における作業に基づく実践(OBP)と協働的な目標設定】
目標設定は作業療法の中核をなす一方で、臨床では手続き化・形骸化しやすいという難しさを抱えています。本講演では、作業に基づく実践(Occupation-Based Practice: OBP)の視点から、目標設定が「やっているつもり」に陥りやすい理由を整理したうえで、対象者の生活・作業への願いを起点にした協働的な目標設定の考え方を紹介します。回復期リハ病棟の臨床場面を想定し、ADOCなどの目標設定支援ツールの活用例にも触れながら、明日からの臨床に持ち帰れる視点を提供します。

 

19時30分〜
仙台青葉学院大学 リハビリテーション学部 齋藤佑樹 先生
【事例報告のまとめ方〜臨床実践を共有知へ〜】
「事例報告を書いてみたいけれど、何から始めればよいかわからない」「学会発表はしたけれど,論文にまとめるのは難しそう」。そんな方に向けて、事例報告をまとめる際の基本的な考え方を30分でコンパクトに解説します。事例報告には、日々の臨床で得られた経験を共有し,新たな実践や研究につなげる重要な役割があります。本講演では、CAREガイドラインも踏まえながら、テーマの決め方、報告に必要な情報、考察の組み立て方、倫理的配慮などを、具体例を交えてわかりやすく紹介します。

 

20時00分〜
名古屋市立大学附属リハビリテーション病院 庵本直矢 先生
【脳卒中後の脳画像による予後予測と臨床推論】
脳卒中後の上肢運動麻痺は、日常生活や社会参加を制限する代表的な機能障害であり、その回復可能性を予測することはリハビリテーションを進めるうえで重要である。近年、脳画像を用いた予後予測に関する知見が蓄積されており、発症時期や麻痺の重症度などの臨床情報と脳画像所見を組み合わせて解釈することで、より妥当な予後予測につながることが期待される。本講義では、上肢麻痺の回復に関連する主要な神経基盤と脳画像所見を概説するとともに、実際の症例を通して、症状や現象の背景にある病態をどのように推論し、予後予測や治療方針の立案に結びつけるかを紹介する。

 

▼10月15日

19時00分〜
大阪公立大学 竹林崇 先生
【回復期の上肢運動麻痺に付随する肩痛に対する介入】
脳卒中後の上肢運動麻痺に伴う肩痛は、回復期における上肢機能改善や日常生活での麻痺手使用を阻害する重要な臨床課題である。その病態は、肩関節亜脱臼、軟部組織損傷、筋緊張異常、感覚障害、運動制御障害などが複合的に関与し、画一的な介入では十分な効果が得られない。本講義では、脳卒中後肩痛の病態生理と評価の要点を整理した上で、ポジショニング、装具療法、神経筋電気刺激、運動療法、課題指向型練習などの介入について、最新の知見を踏まえて概説する。さらに、疼痛と上肢機能、活動・参加との相互関係を捉え、病態に応じた介入選択と再評価を行うための臨床推論について、症例を交えて考察する。

 

19時30分〜
四條畷大学 花田恵介 先生
【回復期における高次脳機能障害への関わり方】
高次脳機能障害は、身体障害に比べて目に見えにくく、観察しにくい。しかし、その「みかた」は動作分析と本質的に異なるものではない。対象者の活動を観察して問題を捉え、画像から生じうる症状を推測し、各種検査によって仮説を検証するという臨床推論のプロセスは共通している。すなわち、ADL上にみられる問題が、どのような認知機能の障害によって生じているのかを推論し、心身機能と活動との関係を捉えることが重要である。さらに介入では、対象者自身が症状や遂行上の問題に気づき、起こりうる困難を予測し、方略や環境を調整できるよう支援する視点が求められる。脳画像、機能評価、活動観察、気づきへの支援をつなぐ、高次脳機能障害の「みかた」について整理する。

 

20時00分〜
大阪公立大学 田中寛之 先生
【回復期リハ病棟での認知症リハの考え方と療法士ができる工夫】
認知症を有する患者のリハビリテーションでは、認知機能の低下や行動心理症状など、その人の障害だけに目を向けるのではなく、本人に残された能力を捉え、生活場面で発揮できるよう支援する視点が重要である。回復期リハビリテーション病棟で遭遇しやすいADL障害や行動心理症状を取り上げ、評価結果を実際の介入やケアにどう結びつけるかを解説する。さらに、工程ごとのADL評価や、環境・声かけ・介助方法を工夫することで「できること」を引き出す考え方について、臨床例や研究知見を交えて紹介する。認知症があるから難しいと考えるのではなく、その人らしい生活を支えるためにセラピストができることを一緒に考えたい。

 

20時30〜
NPO法人日本学び協会ワンモア 金川善衛 先生
【回復期でも使える就労支援アセスメント -自己理解を促す共同評価の手法-】
回復期リハビリテーションでは、身体機能やADLの改善に加え、退院後の就労を見据えた早期支援が重要である。本講義では、回復期から活用できる就労支援アセスメントを取り上げ、本人の価値観、強み、困難さ、職業上の課題を支援者と共有しながら整理する「協同評価」の考え方と実践方法を解説する。評価を一方的に行うのではなく、対話を通して本人の自己理解を深め、復職・就労に向けた具体的な目標設定や支援方針につなげる過程を、臨床場面を想定しながら紹介する。さらに、医療機関から地域・職場への円滑な移行を見据え、多職種連携や情報共有のポイントについても整理し、回復期から始める実践的な就労支援のあり方を考える。

 

▼10月16日

19時00分〜
中伊豆リハビリテーション病院 生田純一 先生
【回復期リハで行う生活再構築としての自動車運転支援】
回復期リハビリテーションにおける自動車運転支援では、教習所との連携の重要性が広く認識されている。しかし、その本質は運転操作技能の可否判定にとどまらず、地域生活および社会的役割の再構築を支援することにある。実車評価は、実交通場面での運転技能という「点」の評価に強みを有する。一方、障害特性、易疲労性、病棟生活での行動特性を含めた「面」の評価は、作業療法士をはじめとする医療職が包括的に担うべき課題である。本講義では、身体機能評価、高次脳機能検査、ドライビングシミュレータ等を統合した医療側の評価体系を整理し、実車評価との接続と生活再構築への結びつけを検討し、回復期リハにおける作業療法士の実践的役割を示す。

 

19時30分〜
信州大学 小渕浩平 先生
【病院所属の療法士が地域支援を行うには】
近年、医療機関にも総合事業や地域リハビリテーション活動支援事業への参画が求められ、令和8年度診療報酬改定では回復期リハ病棟の施設基準にも地域支援事業への参加が望ましい旨が明記されました。演者の場合も、まず一住民として自らの住む町の計画策定の場に参加したことが起点となり、その実践が行政に伝わって所属病院への依頼につながりました。本講義では、医療機関が関われる地域支援事業の全体像を制度面から整理したうえで、個人としての一歩が組織の事業へと展開する過程を、企画・上司説得・チームづくり・外部巻き込み・継続の五つの壁に沿って紹介します。臨床家一人ひとりが地域支援に関われる可能性と具体的な方法を共有できればと思います。

 

20時00分〜
建木健 先生
【回復期リハビリテーション病棟からの就労支援 〜就労支援施設のOTから回復期リハのOTへのメッセージ〜】
身体障害領域における就労アプローチは、かつての「職業前訓練」から「就労支援」へと概念が整理され、近年再び注目の高まる領域となっている。クライエントのライフステージを考慮する上で就労支援は不可欠であり、回復期リハビリテーション病棟から地域へのシームレスな移行と継続支援の重要性が増している。 本演題では、就労支援施設に勤務する作業療法士(OT)の視点から、医療機関と福祉サービスの連携課題や制度的背景を整理し、支援を繋ぐタイミングや連携の相乗効果について述べる。さらに、医療と地域双方のOTがそれぞれの立場と役割における専門性(「餅は餅屋」)を発揮し、クライエントのQOL向上に貢献するための連携の方向性を提案する。

 

21時30分〜
東京工科大学 澤田辰徳 先生
【単位から考える管理運営】
リハビリテーション部門では、経営・運営上の理由から多くの単位取得を求められることがある。しかし、単位数を追求するほど、記録、会議、教育、連携など単位には表れない業務が圧迫され、職員の業務過多につながりかねない。その状況を改善するために、データや研究成果を示して業務負担を訴えることは重要である。しかし、正しい根拠を示せば組織が動くとは限らない。現場の状況を理解してもらい、必要な変化を実現するためには、管理者が日頃から運営側と対話し、信頼関係を築いておくことが重要となる。本講演では「単位」を切り口に、現場と経営の双方を理解し、業務過多から職員を守りながら、組織を動かすための管理運営について考える。

SPEAKER

講師紹介
作業療法士
名古屋市総合リハビリテーションセンター

庵本直矢先生

作業療法士
農協共済中伊豆リハビリテーションセンター

生田純一先生

作業療法士
信州大学 医学部 保健学科 作業療法学専攻 助教

小渕浩平先生

作業療法士
NPO法人日本学び協会ワンモア

金川善衛先生

作業療法士
仙台青葉学院短期大学 リハビリテーション学科
作業療法学専攻 教授

齋藤佑樹先生

作業療法士
東京工科大学医療保健学部
リハビリテーション学科長 作業療法学専攻長 教授

澤田辰徳先生

作業療法士
大阪公立大学 医学部 リハビリテーション学科 教授
大阪公立大学大学院リハビリテーション学研究科 リハビリテーション学専攻 教授

竹林崇先生

ID-Lab合同会社(アイディ・ラボ合同会社) CEO
作業療法士

建木健先生

作業療法士
大阪公立大学
地域保健学域
総合リハビリテーション学研究科

田中寛之先生

作業療法士
東京工科大学 蒲田キャンパス 作業療法学科 教授

友利幸之介先生

作業療法士
四條畷学園大学リハビリテーション学部 作業療法学専攻

花田恵介先生

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